「ヒト脂肪由来間葉系幹細胞培養上清」は、新型コロナの治療薬だけでなく、予防医療を中心とした医療品や化粧品など様々な用途に使用するべく検証がされている様です。病気や老化は、重症化してから・手遅れになってからでは遅い「早期発見」「気づき」「予防」が大切なのですね。
再⽣医療の分野では、幹細胞、培養上清を⽤いた研究が盛んに進められており、医療や美容に有効であると考えられている様です。培養上清は「エクソソーム」「成⻑因⼦」「サイトカイン」を含んでおり、これが直接・間接的に働いて、組織の修復や炎症抑制に効果があり各種予防にも威力を発揮する様です。培養上清の主な予防効果は以下と言われています。
・免疫⼒の増強による発症予防効果
・基礎疾患の緩和による重症化予防効果
・タンパク質の発現抑制による感染予防効果
これらの予防効果は、老人だけでなく、若者にも効果が期待できると言われています。培養上清が「ヘルスケア&アンチエイジング」として普及し、人生100年時代に向けた予防医療の確立・実用化に、貢献できる未来はもうすぐかも知れません。
《培養上清を用いて研究・検証している項目》
●女性型脱毛症への効果
培養上清を頭皮に投与し、抜け毛・薄毛・細毛・ハリやコシの低下をなどを予防効果の期待
●欠損した歯周組織の再生促進への効果
培養上清を浸透されたコラーゲンスポンジを欠損部位に移植することにより、欠損部位の組織再生の促進の期待
●皮膚創傷、皮膚ケロイド、皮膚の美容への効果
培養上清を使った化粧水で早期治癒の期待
●アトピー性皮膚炎などへの効果
培養上清により、表皮のバリア機能の改善、ケラチノサイトへの分化促進、抗菌ペプチド発現促進。アトピー性皮膚炎の改善効果などの期待
●急性肺障害への効果
培養上清を静脈注射し、 急性肺障害の緩和等の期待
●変形性関節症(OA)患者由来滑膜細胞への抗炎症作用への効果
培養上清の投与による炎症刺激下でケモカインとサイトカインの分泌減少の期待
●炎症性疼痛への効果
培養上清の腹腔内に投与よる、浮腫形成・熱痛覚過敏の抑制の期待
●リュウマチ性関節炎への効果
培養上清の関節内投与による、リュウマチ性関節炎の抑制の期待
●培養上精とは
培養上清には、幹細胞自体は含まれていないが、エクソソーム、成長因子、サイトカイン、酵素などが含まれ、それらが周囲に存在している幹細胞に作用し、老化や損傷などによって機能が低下した箇所に細胞を集めることによって、組織再生・免疫力UPなど、機能回復作用があるといった報告がなされています。培養上精の効果は幹細胞治療と同等クラスであると言われており、低リスク・低コストを実現する新たな治療成分として、一般医療だけでなく、美容クリニックや化粧品原料などに幅広く活用されています。現在は価格や技術開発力の問題から、国産品はほとんどなく、多くが輸入品です。血清・生体からの抽出物やそれらに由来する精製物が含まれるもの、フェノールレッドやメルカプトエタノールなどの劇物と言われているもの、毒性を除去していないもの、ウイルス汚染対策を講じていないもの、水などで希釈しているものなど、安全性に欠けるものが多く混在している模様です。従って、安全な培養上清であるかを見極めることが重要です。
決して安いモノではないですし、良くなることを期待して使用して、かえって悪化してしまったというのでは、本末転倒です。新しい技術でもあり、値段や知名度だけでなく、安心かつ信頼がおけるところで処方・購入することが重要ですね。