米国の製薬会社「バイオジェン」と日本の製薬会社「エーザイ」が共同で開発した新薬「アデュカヌマブ」はアルツハイマー病の症状の進行を抑えることを目的とした薬です。FDA(アメリカ食品医薬品局)は「臨床試験の結果、『アミロイドβ』の減少が確認され、患者の症状への効果が合理的に予測される」と評価し、治療薬として承認したと発表しました。「アデュカヌマブ」は、アルツハイマー病の原因の一つとされている脳にたまった「アミロイドβ」と呼ばれる異常なたんぱく質を取り除き、神経細胞が壊れるのを防ぐとしています。FDAによるとアルツハイマー病の薬の承認は18年ぶりで「アミロイドβ」に作用する薬は初めてとのことです。
但し今回の承認は、深刻な病気の患者に早期治療を施すための迅速承認といった中で行われたものであり、今後更に追加の臨床試験で検証の必要があるとしており、効果が認められない場合には承認を取り消すこともあるとしています。FDA今回、イレギュラーな承認をした理由として「専門家委員会の意見を慎重に検討し、データを詳細に検証した結果、迅速承認すべきだという結論に達した」としています。
何事も早め、早めの対策が重要です。現在、日本でも米国でも「未病治療」という取組みが積極的に行われており日本未病学会の定義では、
①検査値に異常はないが、自覚症状がある場合
②自覚症状はないが、検査値に異常がある場合
どちらも未病とされていますが、病気になる前に治療を行うことにより健康方向に向け直すこというようです。
いずれにしても、病気がかかってから直すのは遅いので、なる前に健康管理をして、未然に病気になるのを防ぐことが重要なのでしょう。
日本はこれから、高齢化社会に向かっていくので、益々アルツハイマー病の人が増えていくと言われています。安くて、効果のあるアルツハイマー病の治療薬が早くできてくれると良いですね。
コロナによる運動不足や友人・知人とのコミュニケーションが少なくなってきた昨今、アルツハイマー病になる高齢者は益々増えていくと思われます。 そのためにも、事前予防は非常に重要で、大きな社会問題ですね!