2021年7月20日放送
二酸化炭素は気候変動問題だけでなく、人々の健康を維持する為によく観察しておかなければいけない重要な指標!
2020年8月に引き続き、睡眠の専門家、東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長が快眠術とエアコンの活用術を紹介がありました。
コロナで不眠を訴える人が増えている。コロナ以前と去年10月を比べると、不眠を訴えて来院する患者が1.5倍に増えた。「快眠」をえるためにはどうすれば良いか「疲れさせるというより、汗の汗腺を開いてあげる。ステイホーム期間が長いと発汗機能が落ちているので汗をかく機会を作ってあげることによって発汗機能を高めて、体温調節をあげてあげると解説。
梶本院長によると
「快眠」為には深部体温が重要。脳にとっての最適の温度を保つにはエアコンが必須。
夏バテの原因は脳の自律神経で、睡眠リズムを作っているのも脳の自律神経、脳の中を快適にしてあげれば快眠につながるし夏バテ予防にもなる。
梶本院長によると
「エアコンと扇風機の組合せが快眠の黄金コンビ」
・エアコン:風向きを平行にし風を体に直接当てない。最適温度は男性25℃、女性26℃。
→エアコンが苦手な人もタイマーをせず一晩中つける方が良い。タイマーが切れた後に無意識のうちに熱中症になる可能性があり、寝汗をかくような温度でも体は寝ている状態で脳が体温調節するので休むことができない。
・扇風機:サーキュレーター代わりに上向き首振りで風量弱。
→扇風機で効率的に空気を循環させるのが良い
・換 気:「二酸化炭素濃度」があがると中途覚醒が起きて安眠できないため、寝室のドアを少し開けることにより、二酸化炭素濃度が下がって脳が休まる
菊間さんも寝室の「換気」には無頓着だった模様で「トイレに起きて寝室にもどると寝室の空気がよどんでいることがある」とコメントしています。
二酸化炭素濃度が上がると頭痛などの体の不調が出てくるといわれています。1,000ppmを超えると不調をきたすが、夫婦2人で8帖の部屋で寝ていても明け方にはそれくらいに達している。快適な睡眠には、CO2濃度も重要な要素 家庭でも必要な”CO2濃度測定器(CO2センサー)”の設置が重要。
マスクをして寝るのは冬は良いが、夏は熱中症のリスクがあがるため絶対NG。マスクをすると、吐いた息でマスクが熱くなる。マスクを通した空気は1℃上昇。脳が冷えにくいとのこと。「25℃の湿度50%と温度が12℃の時の湿度50%は全体に含まれている水分量の同じ50%の倍く違う。同じ50%であったとしても、夏に乾燥することはありえない。
梶本医長によると
・「快眠」には適度に体が疲れていることも効果がある。
・コロナによりステイホームが長期に亘っていて運動不足の人も多い。その解決策として1日20分ほどのウォーキングが効果的。自律神経が完全に目覚めていない早朝は心筋梗塞や脳卒中のリスクが高いため、50代以上は夕方、日の入りの夕方に行うことが理想的。
・屋内でできる対策はウォーキングの代わりにスクワットや寝る30分前のストレッチも効果的。
・夏の入浴法はぬるま湯シャワーで湯船に浸からない。湯船に浸かる場合はぬるめが良いが、お湯に浸かりたい場合は38~40℃、半身浴、湯船に浸かるのは5~10分。運動不足の場合は熱い湯で全身浴、サウナ。のぼせない程度に。あえて体を疲れさせる入浴法が効果的。
テレワークと出勤の併用で起床時間がバラバラになると時差ボケのような状態になるので、毎日同じ時間に起床し、起床後朝日を浴びる。太陽(朝日)を浴びる。浴びることによって夜になると眠気を引き起こすメラトニンが分泌される。