2021.8.30 報道ステーション放送
普段馴染みのないものなので、一般消費者には、判断がつかないことから、購入する場合は、値段だけでなく取り扱っている会社の信用・信頼性や問合せをしても連絡がとれるところを選ぶべきものなのでしょう。
報道ステーションの報道によると 新型コロナウイルスの感染対策の一環として、飲食店や施設、オフィスなどで導入が進められている”CO2センサー(二酸化炭素濃度測定器)”が安全の証として多くの場所に設置されています。ところが、あるメーカーの技術者は、疑問を感じているとの事です。
Co2センサーを開発・製造する会社で技術アドバイザーを務める松浦雅彦さんは、CO2センサーは値段が高いので2000円~3000円でできるはずがなく、安価に売られている製品をいくつか買って調べたところ「本当に計れているかよくわからない」と述べています。
電気通信大学の板垣陽特任准教授は自らCO2センサーの開発に係わっていることから、「正確に測れる研究用センサー1台、5万円程度の国内メーカーのセンサー1台、ネット通販で買った1万円以下のセンサー6台」の合計8台で検証を行いました。その結果、研究用のセンサーに比較的近い数値になったのは、国内メーカーの1台とネット通販で購入した3台のみだった様です。残りの3台は「空気中にある可燃性のガスや有機ガスを計測するセンサーが内蔵されており、CO2ではなく、アルコールやアンモニアなど有機ガスを測定するセンサーだった」とのことでした。問い合わせ先は、中国に窓口があり、何度もかけてみたところ、つながらなかった模様。見かけだけでは性能がわからないCo2センサー。
参考までに「電気通信大学」が調査した”CO2センサー”についての実験報告がありますので、以下をご参照ください。
【ニュースリリース】安価で粗悪なCO2センサの見分け方 ~5千円以下の機種、大半が消毒用アルコールに強く反応
https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2021/20210810_3625.html
PDFファイル
https://www.uec.ac.jp/about/publicity/news_release/2021/pdf/20210810_2.pdf