日本新薬も「バコパサポニン」を配合した機能性食品を発売しているのですね。日本新薬によると”「バコパサポニン」を配合した同製品は、脳の神経伝達物質を分解する酵素を阻害し、臨床試験で、情報を覚える・思い出すといった記憶力を改善する機能を確認した”とあります。
「40―65歳の健常な男女76人に対し、バコパサポニン含有のサプリと、プラセボ(偽薬)を3カ月間摂取する臨床試験で、記憶力に関するスコアがプラセボ群に対して上昇した」との検証結果も得られている様です。
「人生100年時代」を迎え、健康寿命の延伸ニーズが高まっている一方、人間の記憶力は20―30歳代をピークに、加齢とともに低下する。高齢者に加え、「記憶力が低下しはじめる40歳代くらいからの摂取を推奨する(同社広報)」と言われています。
日本新薬も先日、創立100周年を迎えた様です。100年企業を継続させるのは大変な事で、自分達の経験から記念にこのサプリを出したのでしょうか?
何事も、後で後悔しないように、起ってからでは遅いので、未然に予防しておくことが重要なのですね!
日刊工業新聞2020年3月19日
安全性に関する基本情報
・喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
・既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
・既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
・安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。
①既存情報による食経験の評価
本届出食品に含まれているバコパサポニンは、ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、南北アメリカに分布する湿性の多年草であるオオバコ科植物バコパ(学名 Bacopa monnieri (L.) Wettst.)に多く含まれている。バコパはインドの伝統医学アーユルヴェーダで利用されてきたハーブのひとつで、認知機能改善効果がある素材として知られている。また、フィリピンでは、葉はサラダとして生食、あるいは、スープの具材、ピクルスに利用されており、民族食市場で入手可能な香草である。
②既存情報を用いた食経験及び安全性試験の評価安全性について
安全性について、データベースで検索した結果、安全性が問題となるような報告は認められなかった。また、目安摂取量の5倍量のヒト過剰摂取試験を実施したが、安全性に問題はないと判断された。
③医薬品との相互作用
医薬品との相互作用が確認された事例は認められなかった。
●結論
上記の情報により、バコパサポニンを1日摂取目安量15mg含有する本届出食品は、安全性に関して問題ないと考えられる。
(2)生産・製造及び品質管理に関する情報
本製品を製造している工場は、国内GMP認定工場であり適正な製造基準に従っています。GMP認定工場では、下記のような品質管理が義務付けられています。・ 正しい原材料が使用され、製品に含まれている量は正確であること。・ 衛生的に作られていること(施設や作業員の衛生状態など)。・ 異物が混入したり、他の製品との混同が生じたりしないこと。・ どの製品も均質で設計どおりの内容であること。・ 賞味期限内の品質が保証されていること。・ 製造と品質管理に関する全ての記録が規定どおりに作成され、保管されていること。・ 規格外の製品が出荷されないよう、チェックする体制ができていること。・ 苦情などに対応できるよう、サンプルや製造・品質等の記録が残されていること。
(3)バコパサポニンによる認知機能の改善への影響について
目的:疾病に罹患していない成人男女を対象として、バコパサポニンを継続摂取することによる記憶力などの認知機能に対する有効性を確認する。
背景:バコパサポニンは、ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、南北アメリカに分布する湿性の多年草であるオオバコ科植物バコパ(学名 Bacopa monnieri (L.) Wettst.)に多く含まれている。バコパはインドの伝統医学アーユルヴェーダで利用されてきたハーブのひとつで、認知機能改善効果がある素材として知られている。
健常者において認知機能が維持できれば、健康の維持及び増進に役立つと考えられる。そこで、疾病に罹患していない成人男女を対象に、バコパサポニンを摂取することによって記憶力などの認知機能に与える効果に関する研究レビューを実施した。
レビュー対象とした研究の特性:複数の研究論文のデータベースを用いて、各データベースから検索を行った。最終的に評価した論文数は2報であった。各効果指標に対して有意水準 p<0.05 の場合を有意な効果と判断した。
主な結果:2報中2報において記憶力(見聞きした情報を覚え思い出す力)の改善作用が有意に認められた。したがって、バコパサポニン(15mg/日)は継続摂取により記憶力を高め、「認知機能の一部である記憶力(加齢により低下する日常生活で見聞きした情報を覚え、思い出す力)を維持する」機能を有する食品成分であると考えた。
科学的根拠の質:採用した2報における研究の妥当性や信頼性も調べた。採用した論文はすべてRCTで査読付き論文であったことから科学的根拠の質は高いと考えられる。しかし、限界としては採用論文数が2報であり、出版バイアスの可能性を否定できないことから本研究成果の信頼性を高めるためにも今後もより質の高い研究結果が報告されることが望ましいと考えられる。
消費者庁 機能性表示食品の届出情報検索 届出番号【F265】より抜粋
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/